永代供養ってなんですか
更新日:2016年5月10日
今日、霊園の電話にかかってきた内容に、上手く対応出来な居自分が居たんですよ。
お問い合わせの内容は「永代供養って何?」だったんです。
永代供養、と言う言葉を端的に説明すると一体なんて答えるのが正解なんでしょうか。
一口に永代供養と言っても、お墓の形のあるものから、ないものまで様々で、ここれが永代供養です、と上手く表現出来るものが見つからなかったんですよね。
「永代供養」を言葉の意味だけでご説明するとしたら、永代に供養する。と言う事だと思うのですが、じゃあそれと一般のお墓との違いがどうなのか、と問われると説明が難しいんですよねー。言いわけですかね、これ。
ちょっと考えてみたんですけど、永代供養のお墓の形(実際の形だけでなく、
システム面でも)は霊園毎に、お墓毎に違うんですよね。
例えば、明治の森霊園では「一度建てたお墓はそのまま永代に残る」形の永代供養墓が主流ではあるのですが、一般のお墓を持たれている方も、代が続かなくなった時に無縁になってしまったお墓を撤去してお骨だけは霊園内に設けられている「合同納骨」専用のお墓に納める事が可能なんですよね。
これだと、永代にお墓が残るとは言えないけれど、ひろーい意味で見ると永代供養が付随しているんですよね。
もちろん、お墓の追加購入と言う形で一般のお墓と同時に「永代供養専用のお墓」をご購入いただいて最終的な納骨先を「合同納骨」ではなくご家族様単位の個別納骨にすることも、可能なんで本当に選択肢は多いんですよね。
どちらの方法を取っても、永代供養には違いは無いけれど、永代にお墓が同じ場所に残る、と言うのとは違うのですけれど。
もちろん、永代供養の選択肢にはそれだけじゃなくて、任意の期間、又は、ご納骨から13年間はその場でご供養をさせていただいた後、合同納骨になるタイプの永代供養のお墓もあるので、一口に永代供養と言っても説明し辛いのが現状なんですよね。
中には、お墓と言う形を持たない「ロッカー式」の納骨壇や、クリスタルのお墓に納骨するもの、関東の方ではお墓が機械式駐車場のように自動で建物の中を移動してきて目の前に運ばれてくる、なんてシステマチックなお墓もあったりしますもんね。
こう考えると、一口に永代供養ってなに?と人に尋ねたとして、返ってくる答えもまちまちになりそうですね。
さてさて、どうしたものなのか。
最近は、価格競争、販売競争で、お墓の形も種類も本当に増えてしまって、お客さんにとっては選択肢があるのはいいけれど、選択肢が多すぎて悩んでしまう、なんて場面も多いみたいですね。
けれど、どんな基準で、どんな理由であっても「お墓を建てる」その行為そのものは無くならないで貰いたいものです。
お商売的にもそうですけれど、やっぱりお墓なんていらないよ、と仰っていた方が、身近な方を失くしてみて初めて、お墓と言う「形」を持つことの大切さを実感したというお話を聞いているのです。
お骨は一度、いらないと断ってしまうともう二度と手にすることの出来ない無くなった方の最後の「形見」だと思うので、身近な方を失くしてしまう前に、その時自分はどうするのか、どう感じるのかを考えてみていただけると、幸いですね。