お焼香ってなんだろう
更新日:2016年12月20日
唐突なんですけども「お焼香」って何なんでしょうか。
前回、ちょっと脱線してお焼香とかお葬式の話を書いたのですがもう何年もお墓に携わっている割に仏事やその他色々な事に疎いままなんですよね。
それこそ、前回も書いたように「必ず教わる」ものではない、って事が大きいと思うんですけど…。
で、今回ちょっとお焼香について調べてみたんですよね。
きっかけはこの間お客さんに聞かれた「お焼香って何回すれば…」って言うのと、テレビで見た「お焼香をする時に、額まで持ち上げる作法は実は必要ない」って言う言葉なんですよ。
まず、お焼香の回数が宗派によって違う。ここまでは以前にも調べて知っているんです。
自分の家、と言うか祖父の家が真言宗だった事もあって、真言宗が「お焼香は3回」って言うのも知ってるんです。
けど、調べた割に他の宗派が何回だったか忘れてたんですよね。
ただ、3回か1回が多くて略式でするとどの宗派も1回。ってのは知ってるんですよ!(威張れる事ではない)
とにかく今回改めて調べた結果をちょっと書いておきますね。
・真言宗:3回
・天台宗:3回
・臨済宗:2回
・曹洞宗:2回
・日蓮宗:特に明確な決まりはないものの3回が多い。
とね、ここまではまあいいんですよ。
問題はこの中にない「浄土真宗」さんの場合ですよね。
調べてみると意外な事が分かったり…。
同じ浄土真宗さんなんですけどもお西、お東なんて言うくらい分れているんですよね。
・本願寺派:2回
・大谷派:1回
何故か同じ浄土真宗さんでもお作法が違うんです。
あと、この中に書いていない宗派が…。
浄土宗さん、ですよね。
これも、不思議なんですけれどきっちりとした決まりはないみたいです。
お焼香はそもそもご冥福をお祈りするためのお作法と言う事なので、回数がどうだとか気にせずにお気持ちを込めること、が大事なのかもしれないですね。
それとオマケにちょっとだけ。
お参りする時だったりお葬式、お通夜、その他諸々…。
数珠って持ちますよね。
実はあれも、右に持つのか左に持つのか、モゾモゾしがちなんですよね。
ただ、仏教がそもそもインドの流れを組んでいるので、答えはそこにあるのです!
インドでは右手は清浄なる手、左手は不浄の手、と古くからされてきているので、左手に数珠を持つことで、導かれる、みたいな意味合いがあるそうです。
なんともふわっとした説明でスイマセン。
あと、仏教的には左は仏の世界、右は信仰の世界というそうなので、仏具である数珠は左の手に、という意味合いもあるみたいです。
よく考えたらお墓でも、お墓の正面に立った時に「右」に見える方向、つまりお墓から見ると「左」にお戒名(ご法名)を彫刻していきますよね。
これも、信仰から来るしきたりなのですかね。
さてさて、最後になったのですが実はお焼香をする中で最大の謎が抹香を右手の「親指・人差し指・中指」の3本の指でつまむってことなんですよ。
何故2本の指で事足りるのに3本必要なのか…。
別にそんなの何でもいいじゃないかって感じではあるんですけどせっかくなので。
お寺さんのお話を
仏教では五本の指に小指からそれぞれ地、水、火、風、空と名前がつけられていて、焼香をつまむ三本の指は親指が空で人差し指は風、中指は火である。つまり、中指の火で点火され、次の人差し指でこれが消えないように風を送り、親指の空でその香りが法界に遍満されることになるのである。
と言うことらしいんですね。
要するに、燃やして香りを広げる。って意味合いと言う事ですかね。
お線香の香、がご供養には大きな意味を持つとの事なのでその一環なんですよね。
お焼香の作法やその他仏事などに関してまだ気になることがあるんですけど!って方は、是非
京石のスタッフに聞いてみてください。