二千五百年前にインドに誕生されたお釈迦さんはブッダと呼ばれています。
このブッダと言うのはサンスクリット語で 「悟りを開いた人」 という意味です。
お釈迦さんは紀元前六世紀、インド、ヒマラヤ山脈の南麓に暮らしていた釈迦族の王子として
カピラ城で生まれました。経済的にも大変豊かな家柄でしたが、王子は生まれて間もなく母と
死別するという体験をします。
そんな体験が王子を考え深くさせ、成長するにしたっがって周囲の人の苦しみを見て
人間は誰でもみな、共通した悩みを持っていることに気づきました。 それが「四苦八苦」ということでした。
四苦とは 生まれる苦しみ ・ 年をとる苦しみ ・ 病気をする苦しみ ・ そして死ぬ苦しみ 。
いわゆる 生老病死 です。 そこに愛する人と別れる苦しみの 「愛別離苦」
嫌な人と出会う苦しみ 「怨憎会苦」 、欲しいものを手に入れられない苦しみの 「求不得苦」 、そして
欲しいものが何でも得られるときは、もっとほしいと思う苦しみの 「五陰盛苦」 の四つを加えて 四苦八苦 です。
人はみな、四苦八苦を抱えているのだと知った王子は人々が如何にしてその苦しみから救われるのかを
真剣に考え続け、ついに29歳のとき城を出ました。そして6年の苦行ののち35歳で悟りを開きます。
以後80歳でなくなるまでの45年間、自ら悟った仏教の教えを各地を回って広めていきました。
人間としてこの世に生れた以上、どうすれば正しい生活を送れるか、どうすれば苦しみから
逃れることができるか。そのことを、大衆に説法し続けたのです。
ただお釈迦さん自身はひたすら話をしただけで、それを書き残すということはしませんでした。
お釈迦さんが亡くなったあと、弟子たちはそれまで師から聞いた教えをまとめて文字として
残しました。それが経典、つまり お経 です。
「仏像が語りかける生きるヒント」 西村公朝署より抜粋







