天台宗

 

天台宗

伝教大師・最澄を宗祖とします。総本山は、比叡山延暦寺。最澄は、804年に遣唐使として入唐し、天台山で学び、帰国後806年、円(天台教学)・密・禅・戒・の四宗を綜合する天台法華宗を開創しました。天台宗には、峰々を毎日歩きまわる回峰行、長い年月山に籠る籠山(ろうざん)行など極めて厳しい行が伝わっており、現在でも千日回峰などを修める人が出てニュースなどに登場しています。このほか日本の天台宗はもとより密教を含んでいましたが、その後真言宗の影響を受けたり、円仁(794~864)、円珍(814~891)が出てさらに密教化し、真言宗の東密に対し台密と呼ばれる密教を栄えさせました。天台宗からは、ほかにも法然、親鸞、日蓮などさまざまな他宗の開祖を排出する大学機関としても成立していました。「戒名」は、院号・道号・戒名・位 号の基本からなり、天台宗の特徴を示す特別なものはありません。

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