お墓の形と種類

お墓の形と種類

■和式石碑の代表例
宗旨宗派を問わず全体の八割ほどを占めています。中央の長方形の石塔が、竿石と呼ばれているものです。芝台、 灯籠、物置台、玉 垣などすべてを備えた携帯です。霊地の大きさによりいろいろと形態も違ってきます。 宝篋印塔、五輪塔などの供養塔と、代々墓の組み合わせなど、霊地の大きさによりご検討下さい。

お墓の形と種類

【1:竿石】
正面長方形の石塔を竿石または棹石と呼んでいます。
一家のお名前や宗派により題目などを刻みます。

【2:芝台】
石塔の下に据えられるもので、石塔の安定感を図ると同時に美感を保ちます。

【3:霊標】
石碑は代々のもの。納骨された方々のお名前を記すことが必要です。
霊標を設置されることをお勧めします。

【4:灯籠】
灯火はご先祖へのこの上ないご供養です。
お盆の時を思い起こしてください。ぜひ据えられることをお勧めします。

【5:経机】
読経の際、経本をのせる机です。
お参りの時にお供物を乗せたりします。

【6:屋根付き香炉台】
先祖を供養するための線香立てが雨に打たれないためのもので、お墓を美しく見せます。

【7:玉垣】
家に入り口があるように、お墓にも入り口があります。
どこから入るのかわからないのではよくありません。家にとっての「門」だとお考えください。

【8:巻石】
境界石あるいは外柵とも呼びます。
霊地の区画を明示するものです。

【9:飛石】
庭に踏み石があるように霊地にも飛石があります。
玉砂利を散らかさないためにも大切です。

墓石の形、大きさはまさに種々多様ですが、基本形と呼ばれる標準仕様があります。
●台石は、一段または二段になっています。

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一般的なお墓の種類

一般的なお墓の種類

一般 的に墓石は大きく分けて和型、洋型、その他の3種に区分できます。

【和型】
お墓というと思い浮かべるのがこの形です。角石塔型ともよばれ、江戸中期より現在までもっとも多いタイプの墓石です。他には「位 碑型」「角柱型」などがあり、竿石のタイプと頭頂部にもいくつかのバリエーション(神道に多い先端のとがった部分や、傘がついていたり)があります。

【洋型】
最近、都市部の霊園を中心に増えています。台石は一段が普通でその上に横長の板状の石をのせたものが多くみられます。横浜や神戸の外人墓地を思い浮かべてください。

【その他】
自然石をそのまま用いたものや、石仏型、五輪、宝篋印塔、石仏型、オリジナルデザインなどがあります。

地域や宗旨によって、さまざまなバリエーションがあります。ご相談頂ければ幸いです。

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五輪塔と板塔婆

五輪塔と板塔婆

■江戸時代頃を中心に、仏教の影響を受けた武家の墓石には墓上に仏塔を据える風潮が生み出されました。仏塔自体が、釈尊の遺骨を収めたものであるため、その容器である仏舎利(釈迦の遺骨)瓶の形態から発展した五輪塔が火葬墓の原型となっています。現在では、棹石のほかに五輪塔を建てることが多くなっています。

◆五輪は、それぞれ古代インドの宇宙観にもとづき、人が死ねば、この世のすべてを構成すると考えられている五大要素(地・水・火・風・空)に還元されるという意味で、これによって死者を供養するという考えの象徴です。

◆後世になって、五輪塔を木の板で模したものが、卒塔婆(ソトバ)です。卒塔婆とは、遺骨を埋葬するときや年忌法要などのときに、お墓の後ろにたてる細長い板のことです。卒塔婆は、古代インドの梵語である「ストゥーパ(仏舎利塔)」の音を漢字に置き換えたものです。卒塔婆を略して塔婆(トウバ)や板塔婆とも呼びます。

◆日本では卒塔婆というと、長さ1~2mほどの「板塔婆」を指します。先端を塔の形にし、上の方には、仏教の宇宙観を表す五大要素、空・風・火・水・地をシンボル化した宝珠・半円・三角・円・方を刻み込んでいます。

◆戒名を、その五大要素を表す刻みの下に書き入れます。裏面には、「バン」というサンスクリット文字および起塔日、施主名を書き込みます。

◆塔婆は、葬儀や法事、春秋の彼岸、お盆、施餓鬼会などで供養として立てられます。死者の名(戒名)を書写 し、礼拝の対象とするのです。

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墓石の種類には、どんなものがあるの?

墓石の種類には、どんなものがあるの?

硬質で風化に強いということが良い墓石の条件です。最も多く用いられるのは御影石(みかげいし)と呼ばれる花崗岩(かこうがん)です。みがくと光沢がでるのも特徴です。ほかにも安山岩、閃緑岩なども多く用いられます。これは石材の加工技術の発達によるもので、石材の加工機械による切削、加工、研磨などが発達する以前では、安山岩を中心とした手による加工が可能な順硬石類が中心でした。 墓石用の石材の特徴と必要条件は以下のようになります。

  • 石目模様が安定したもの
  • 黒ダマ、白庇、山庇
  • 埋蔵量が豊富であること
  • 硬度の高いもの
  • 気孔が少なく、吸水性が低いもの

お墓は何十年、何百年と子孫に受け継がれていくものですから、硬度が高く風化作用に強い、ということが絶対条件です。これらの条件を満たしているのが、花崗岩、閃緑岩、斑糲岩(はんれいがん)、安山岩などです。ヨーロッパでは大理石がよく使われていますが、日本ではあまり使われません。大理石のような水成岩は風化作用に弱いので、ヨーロッパと違い多雨多湿で四季の変化に富んでいる日本の気候風土には向かないのです。 主に墓石として使われるのは御影石です。関東以北では、黒御影が多く使われ、関西以西では、青御影、白御影が多く使われています。これはかつての石の産地と関連しており東日本では黒御影が多く産出され、西日本では青御影、白御影が多く産出されたことによります。現在日本で墓石として使われている石材の半分以上は輸入でまかなわれています。墓石の上手な選び方のポイントは、なによりも第一に信用できる墓石専門店を選ぶことです。さらに、石材選定の重要条件としてその地の年間降水量や土質また塩害などを考えなければいけません。

墓石選定の際の注意点は、購入しようとする石と同種の石で建てた墓を、実際に見ることが必要です。カタログや見本帳から想像するものと、実物はだいぶ印象が違います。弊社ショールームでは、いつでもごらん頂けますので、遠慮なくお越しください。

石の種類と色 弊社でお勧めしている石材のパターン

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