箕面市 寒山寺
寒山寺(臨済宗妙心寺派)は、御本尊にはお釈迦様を仰ぎ、臨済禅を教えと心の拠り所としています。 現在、当寺は大阪府箕面市に所在していますが、創建の由来は江州(滋賀県)石山膳所に求めることが出来ます。 開山瑞南卜兆禅師が膳所藩主・石川忠総候の外護により、琵琶湖を望む紅葉の景勝地、石山膳所あたりに開創されました。 湖と紅葉が相まった風景は、中国唐代の詩人、張継が蘇州にて詠んだ「楓橋夜泊」の詩の世界と非常によく似ていた為、 建立された寺は、「寒山寺」と名付けられました。確たる創建年代は定かではありませんが、石川候の膳所藩統治時代などを考え、 寛永11(1634)年頃と考えています。石山膳所に創建された寒山寺ですが、石川候の孫の代、慶安3(1650)年の領地替えに伴い大阪城下(大阪市北区兎我野町)に移転することとなりました。 大阪市内に移転して以降、寒山寺は中国の寒山寺と同じく、時を告げる名鐘の寺として知られていました。その有名振りは『曽根崎心中』などの浄瑠璃に 取り上げられる程でした。
江戸・明治・大正・昭和と大阪城下で禅の布教に務めた寒山寺でしたが、昭和43(1968)年、大阪万博開催に際し、新御堂筋建設予定地に境内地が掛かったため、 大阪市の移転要請により現在地に居を移しています。